キッチンの引き出し
キッチンの引き出しの取手について、最近いろいろと思うことがあったので投稿いたします。
私の自邸では左下の写真のようにコの字の取手が各々の引き出しについています。下の図で行くと左。それはそれで素敵なのですが、たまに取手が邪魔と思う時もあり、現在工事中のH邸では取手をつけない仕様で進めております。引き出し扉の上端を斜めにすることで指を入れやすくするのが一般的な方法で下図の真ん中のようになるのですが、この一般的な方法にはとんでもない落とし穴があることに気がつきました。有効寸法が減るのです!青い部分が枠に追加されるため、下図の例だと295あった有効寸法が250にまで減ってしまいます。青い部分をつけない方法もありますが、そうなると引き出しの中が丸見え。うーん。
キッチンヘビーユーザーの私としては4.5センチの有効高さの違いはかなり致命的であり、お施主様が料理をなさらない方ならまだしも、一般的なやり方を到底許容することはできず、最終的には右図(右下)の収まりで解決させました。少しお値段はアップいたしましたが、この方法だと取手金物もいらないし、中身も見えないし、有効高さを十分に確保できる!キッチンは毎日使う場所です。引き出し取手のあり方一つでさえも緊張感を持って設計をしなくてはいけないですね!