過程が大事

気がついたら、2ヶ月ほど事務所のブログを放置していました。建築家としてどんなことを考え、感じているかを発信することは大切だと思うので、1ヶ月1回のペースは崩さないように努力をしたいと思います

3月のとある日、「丘の家」のファーストプレゼンテーションをさせていただきました。結論をお伝えするとこちらの案は採用に至らなかったのですが、それでも、いろいろなことを考えて設計したので紹介しようと思います。採用しなかったといえども、この案を元にお施主様から具体的なフィードバックをいただき、お施主様のライフスタイルにあう要素は引き続き次の案に引き継いでいるため、この過程はとても大事です。こんな別荘欲しい!と言う方いらっしゃいましたら、是非、お声掛けください!

丘の家_1-50模型写真2.jpg
 
IMG_5925.JPG
IMG_6111.JPG
丘の家_コンセプト.jpeg


予算が非常にタイトであるため、最初に建てる小屋は、必要最低限の水周り機能を家具の中に固定させ、その他の機能は全て可動式にするというコンセプトとし、予算が許す限り可動式の家具を増やし、畑を作り、倉庫小屋を建て、デッキを拡張し、お風呂ユニットを建て、ゲストユニットを建て、最終的には自給自足の生活の拠点となるヴィラを提案いたしました。ベッドボックスはデッキに移動することも将来的に建てるゲストユニットに移動させることもできます。ベッドボックスの扉を開けて大自然の空気を吸いながらキャンプの気分で寝ることもできるし、雨の日はデイベッドを屋根付きのデッキに移動して雨の音を聞きながら本を読むこともできます。

IMG_6078.JPG
丘の家_平面図.jpeg
 
IMG_5902D.JPG
 
 

上の動画は段階を経てヴィラが完成する様子を紹介しています。画素が低いのか綺麗な動画ではないのが少し残念です。フィードバックを元に後日提案させていただいた案のうち2案をお施主様はとても気に入ってくださり、現在は基本設計終了に向けて2案同時に設計を詰めております。次回の打ち合わせで最終的な形を決定し、図面をどんどん進めたいですね!