H邸現場進捗写真

H邸の現場が順調に進んでおります。ミリ単位の細かい指示までその通りに施工してくださっている腕のいい大工さん、そして私のお願いするとてつもなく面倒臭い要求を理解して管理してくださっている監督には感謝の気持ちしかありません。写真は昨日の現場の様子です。外壁は雨続きで進みが遅いのですが、下塗りは完了していました。下の写真は玄関ドア前のアプローチ部分です。右側にはシマトネリコのある庭が広がります。アプローチ部は屋根があるため、雨の日の子供の遊び場となることも意識して設計しました。突き当たり左には納戸に続く引き戸が設けられているため、コートやスーツケース、自転車や傘などはメインの生活空間に入ることなく収納が可能です。

 
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下の写真が納戸です。まだ仕上げの塗装が塗られていないため、ラワン合板の素地になりますが、とてもいい雰囲気です。床のコンクリートの土間はこれからの工程ですね。奥には傘や濡れたコートなどを一旦かけておけられるようなハンガーパイプを設けました。小さな自転車も引っ掛けられます。

 
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玄関隣にはすぐにキッチンがあります。買い物の荷物は納戸で日用品・雑貨類を収納し、玄関入ってすぐ横のキッチンにて食料品などを収納できるよう最短距離の動線で設計しています。キッチンはこれから家具が入り、キッチンらしくなる予定です。突き当たり曇りガラスの奥には書斎があり、在宅ワークができる空間となっています。

 
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2階の部屋は将来の子供部屋です。2部屋に区切れるようにクローゼットは2つ、リビング・ダイニングの吹き抜け空間への窓も2つ設けてあります。ハイサイドライトのない奥側には天窓を設けました。こちらの天窓はキッチンの天窓同様壁についたスイッチで開閉可能です。この部屋は子供部屋という枠に囚われず、ファミリールーム、ゲストルーム、趣味の部屋、など、子供部屋が必要になる前も、成長して出て行ったあとにも、どんな用途でも柔軟に対応できるよう設計いたしました。

 
 

リビングから2階寝室の箱を見上げた時の写真です。2階壁の穴には同じ木材で作られた建具が入ります。閉めている時は壁の一部に見えるように設計しています。階段横は水周りゾーン。減額調整のため在来工法の浴室は可能とはなりませんでしたが、ユニットバスの壁を一面ガラスにしたのでそれなりの開放感があるのではないかと期待しています。そのご紹介はまた後日。

 
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毎週現場にて定例があるのですが、そのたびに感動があり、その感動を共有するため現場から帰り次第すぐに写真をお施主様にお送りしています。そんなことをしたら現場に行った時の感動が薄れるのでは?と思われるかもしれません。しかし、ご安心ください。写真では本当の意味で建築を語ることができません。写真は所詮写真。建築は身体で、皮膚で、目で、鼻で、口で、耳で感じて始めてその良さがわかるものです。だから、どんなに写真を送っても、実際に訪問した時の感動が薄れることはないと思っています。特にこんなダイナミックな設計でしたらね・・・