見積もり図面!

お盆後、やっとのことでH邸の見積もり図面を工務店に提出いたしました。あくまでも弊社の考えですが、図面は建築家にとって一番大切な仕事だと考えています。なぜなら、建築家の意匠をお施主様や工務店に詳細まで伝えることのできる唯一の媒体が図面であると信じているから。この考えは大学時代の先生方から叩き込まれた考えです。ドラフトテーブルを前に夜な夜な図面を描きました。あの頃はコンピュータさえなかったので、ひたすら鉛筆とペンで・・・そしてどれだけ表情豊かに描くかを教え込まれました。下の図面は構造を何一つ理解していなかった大学2年の時の課題の図面です。

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前職の手塚建築研究所ではひたすらスケッチ図面を描く(そういう意味でかなり)ストイックな事務所でした。もちろん工務店に提出するのはキャド図です。正確な図面を提出しなければならないのでキャド図を提出しますが、少しでもユニークな詳細があるときはスケッチ図を補助的に描きます。スケッチ図って分かりやすいんですよね。キャド図では到底説明できないことを線の濃淡や太さで表現できる。意匠の理解に齟齬が生まれにくい。弊社は現場が始まる前に詳細をつめて、現場が始まったあとのパニックをなるべく避けるようにしています。それでなくても現場って本当に大変なのでね・・・

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見積もりが返って来るまで落ち着かないですが、あと数週間の辛抱!早くH邸を進めたいです!