真鍮のビス
明日はK邸の引き渡しです。早めに現場入りして、工務店と一緒にまる・ち製作の革製品を設置して頂くことになっています。取り付け位置は養生を外した後の状態で決定するのがより好ましいため、最後の最後での取り付けとなりました。革と真鍮とラワンとシベリアンウォールナットの質感と色味が上品に空間を演出してくれると期待しています。
真鍮ビスは今回革の取手部分に使います。比較的高価でかつ扱いにくいため、ここぞという場所のみの使用に限られてきます。真鍮は非常に柔らかい金属なので、下穴を作り、ゆっくり慎重に締めていかないとなめてしまうことがよくあります。特にマイナスの頭の場合はすぐに傷が付き、頭が使えなくなります。扱いにくいため、意匠以外の理由で使うことは少なく、真鍮のマイナスビスを探すのに一苦労いたしました。プラスの頭なら東急ハンズなどの専門店で売っているのですが、マイナスの方はネットでも限られたサイズしか売っていません。しかし!K邸の工務店さんが教えてくださいました!真鍮ビスを売っているお店!こちらのお店では以下の品が常備されています。1個単位から購入可!しかも実際手にとって確認できるからサイズの間違いはない。ネットワーク、そして、情報って本当に大切ですね。工務店さんに心から感謝いたします。
余談ですが、真鍮ビスは全て輸入物みたいです。海外のサイトで検索をすると真鍮ピスのオプションがたくさん出てきます。日本よりも需要があるからなのでしょうか?海外に行く機会があれば、ぜひ金物屋さんに足を運び、スーツケースいっぱいに日本では購入できない金物を敷き詰め、今後のプロジェクトのために事務所に保管しておきたいです。