子供達に家への愛着を感じてもらいたい
弊社、忙しい年末だけど、こんなもの作っています。
模型です。弊社の設計ではありません!!!!私が建築士になるかなり前に某ハウスメーカーさんで家を建て(てしまっ)た姉の家の模型です。模型はクリスマスプレゼントとして姉一家にあげます。
2階のLDK部分は開けられるようにして家族の団欒の様子を見やすくしています。この模型を見て姪っ子、甥っ子はどう感じるでしょうか。じっくり時間をかけて眺めてくれるでしょうか。
今の子供達はiphoneがあったり、テレビがあったり、視覚的刺激で飽和状態だと思います。画面に映る画像は2次元。動画でさえも画像のつなぎ合せに過ぎません。そしてその画像は与えられているのであるから、見る側はクリエイティブになる必要性がない。しかし模型は違います。なにを見たいか、なにに興味を持つかは自分次第。大きさがあり、重さもある。アングルを変えると見えるものが変わる。模型より50倍大きい実際の家の中でこの模型を持つと大きさに対する感覚が目覚める。模型を眺めると不思議とストーリーが生まれ、全く異次元の時間が流れはじめる。身体が、身体の感覚が空間を捉え始めるのです。
とにかく私は子供達に、空間に対してそして一番身近な家に興味を持ってもらいたい。そして愛着を感じてもらいたいです。この家が私の設計でも巨匠の設計でもないことはあまり大切なことではありません。子供達がじーっと眺めて楽しい空想をしたり、空間に対して興味を持ってもらうことに意義があると思うから。そんなクリスマスギフト、喜んでもらえると嬉しいです。