Butai House 舞台の家
用途 個人住宅
構造 木造
規模 地上2階
敷地面積 224.48㎡
建築面積 103.68㎡
延床面積 137.73㎡
設計監理 まる・ち設計 知念里奈
構造設計監理 オーノJAPAN 大野博史 中野勝仁
照明設計監理 EOS plus 三橋琴 廣瀬 尚也
施工 株式會社 山菱工務店 佐藤清徳
竣工年 2020
写真 中村絵
Program Residential
Structure Wooden Construction
Floor 2 Floors above Ground
Site Area 224.48㎡
Bldg. Footprint 103.68㎡
Overall areas 137.73㎡
Design MARU・CHI /Rina Chinen
Structural Design OHNO JAPAN
Hirofumi Ohno Katsuhito Nakano
Lighting Design EOS plus
Contractor Sanryo Komuten
Seitoku Satou
Year Completed 2020
Photo Credit Kai Nakamura
学園都市国立の整然と区画された美しい住宅街の一角に敷地がある。私道に面した平らな整形地で家族構成は夫婦二人と小さな子供二人。家族との時間をより充実させたい、開放的で明るいリビングが欲しい、家でも仕事ができるようにしたい、自転車は室内に保管したい、子供が小さいうちは遠方の家族が滞在できる部屋が欲しい等、どの家庭にもありそうな何十ものご要望、一つ一つを叶えるよう、家族が大半の時間を過ごすリビング・ダイニングを中心に、庭や諸室をコの字で囲う配置とした。緑豊かな町並み、国立の印象をそのまま受け継いで前面道路側を庭とし、密集しがちな住宅街の立面に一呼吸できる間を設け、おおらかな家へのアプローチとしている。門扉を開けるとそこには庭があり、奥には家族のくつろぐリビングがある。納戸は家へのアプローチと同じ方向に細長く配置され、家族の生活の裏機能を支える。2階は将来的に子供部屋になる予定であるが、個室という従来のあり方を払拭し、視覚的プライバシーに配慮して2mほどの高さの壁で区切られるのみで、天井はリビングと共有し、小窓からは階下の家族と対話ができるようになっている。大空間のハイサイドから南の光が上下階を常に明るく照らし、リビングの建具を開けると庭と空と大空間は一体となり、より開放的になる。
文化と芸術をこよなく愛す国立の住宅にふさわしく、家族の物語が長い年月をかけてリビングを中心に楽しく美しく繰り広げられたらという思いを込めて「舞台の家」と名付けた。